頻尿・尿漏れ
頻尿・過活動膀胱の症状とは、切迫感を伴う頻尿が中心で、時にはトイレに間に合わなくなって漏れてしまうこともあります。つまりは膀胱の排尿する活動が過剰になっており、時には排尿の自制がきかず勝手に膀胱が排尿してしまうような病態です。
◆ 尿漏れについて
尿漏れ(尿失禁)とは、本人の意志に関わらず、尿をしたくない時や場所で漏れたり、尿が出てしまうことをいいます。
日常生活のうえで不快や不自由をもたらし、生活の質を低下させます。軽いものを含めると成人女性の約3割で尿失禁の経験があると言われ、加齢や病気による尿失禁は男性にも見られます。
外来にこられる方の尿失禁は症状・原因により大きく2つの種類に分けられます。まず腹圧性尿失禁ですが、咳、くしゃみをした時や急に立ち上がった時など、腹圧が加わる時に起こります。腹圧性尿失禁は自然分娩をされた女性に多く、骨盤底筋群と呼ばれる膀胱などを支えている筋肉が、加齢や肥満、出産により緩み易いためです。
そしてこれらの筋肉が緩むと膀胱や尿道はお尻の方へ下がり気味になって、腹圧が加わった瞬間の尿道閉鎖が不十分となり、尿が漏れるようになります。
また、切迫性尿失禁というものがありますが、これは切迫した強い尿意が現われ、トイレまで我慢ができずに尿が出てしまう状態です。
切迫性尿失禁は、男女を問わず、60代以降の高齢者や、脳梗塞後、頚椎症などの患者様に多くみられます。
この尿失禁は、「尿を漏らしてはいけない。」という脳からの命令が膀胱まで上手く伝わらずに、膀胱が勝手に収縮してしまうために起こります。
最近では過活動膀胱と尿失禁に関してたくさんの薬剤ができており、選択する幅も増えました。
当院でも多数の薬剤を揃えており、症状の程度にあわせて処方致しますので、症状が気になる方はなるべくお早目に当院までご相談下さい。