尿路結石
尿路内にできた結石を尿路結石といい、できた部位によって腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石にわかれます。
尿路結石の多くは、シュウ酸カルシウムなどのカルシウムを主成分とした結石が主に腎臓でつくられます。
結石はおしっこの流れにのって尿管内を移動しますが、尿管の狭いところを通過するときに詰まって激痛を伴うことがあります。
また、尿路結石は、約半数近くの人が再発すると言われています。予防のため、食事を含めた生活習慣の改善が必要です。
◆ 主な症状
仙痛(結石の大きさや場所によっても症状が違いますが、突然背部から脇腹が痛み、エビのように腰を曲げるくらいの激痛を感じます。下腹に激痛を伴うこともあります。)、冷汗、吐き気、血尿、頻尿、残尿感、排尿痛といった症状が現れます。
◆ 治療について
症状によって異なりますが、5mm以下の小さい結石の場合は、鎮痛剤で痛みを止めながら、水分を多くとり自然に結石が排出されるのを待ちます。
結石が大きい場合や激しい痛みがある場合は、衝撃波をあてて結石を粉砕させる体外衝撃波結石破砕術や内視鏡を使ってレーザーや超音波で結石を砕いて取り出す経尿道的尿管砕石術などの治療法があります。
再発予防について気をつけたいこと
◎ 1日2リットル以上の尿が出ることを目標に水分補給を十分に行う。
◎ アルコールやジュースは控える。
◎ 砂糖、動物性たんぱく質、塩分の過剰摂取を控える。
◎ シュウ酸を多く含む食品はカルシウムといっしょにとる。
◎ ほうれんそうはゆでて食べる。
◎ 紅茶やココアはミルクを入れて飲む。
◎ 適度な運動を行う。
◎ バランスの良い規則正しい食事を心がける。